千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(19)「6-1-3森岡清美の家族変動論の変遷」(128-131頁)【2】、森岡論文中に存在しない千田の森岡引用部分
千田博士論文130頁には次の記述があります:
《千田による森岡清美の引用部分》
上記引用部分には最終個所に[森岡1976a:18]と書かれています。
[森岡1976a:18]とは、上記引用部分は、千田が森岡清美の[1976a]という著書・論文の18頁から引用した引用部分である事実を示しています。
そこで千田博士論文の文献目録をみると、次のように書かれています:
これで、[森岡1976a:18]という著作は『季刊社会保障研究』第12巻1号所収の森岡清美の論文「変動する危機の現代家族」という論文であることが分かりました。
そこで同論文をインターネットで検索すると同論文が見つかりました:
http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/ki52.pdf
森岡清美の同論文、18頁を調べてみました。
しかし森岡清美の同論文18頁には上記《千田による森岡の引用部分》に該当する記述は存在しませんでした。
森岡の同論文の他のページも探してみましたが、上記《千田による森岡の引用部分》に該当する記述は森岡の同論文中に存在しませんでした。
千田博士論文の上記記述は、事実に反しています。