松浦総合研究所

奇妙な記述てんこ盛りの東大博士論文を執筆した人は奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を審査し合格させた審査委員主査の東大教員も奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を放置し続けている東大も、これまた奇妙。世の中奇妙なことだらけ。松浦晋二郎。東京大学文学部社会学科卒業。同志社大学法科大学院卒業。法務博士号取得。行政書士試験合格。連絡先:ivishfk31@gmail.com

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(19)「6-1-3森岡清美の家族変動論の変遷」(128-131頁)【2】、森岡論文中に存在しない千田の森岡引用部分

千田博士論文130頁には次の記述があります:

《千田による森岡清美の引用部分》

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上記引用部分には最終個所に[森岡1976a:18]と書かれています。

[森岡1976a:18]とは、上記引用部分は、千田が森岡清美の[1976a]という著書・論文の18頁から引用した引用部分である事実を示しています。

そこで千田博士論文の文献目録をみると、次のように書かれています:

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これで、[森岡1976a:18]という著作は『季刊社会保障研究』第12巻1号所収の森岡清美の論文「変動する危機の現代家族」という論文であることが分かりました。

 

そこで同論文をインターネットで検索すると同論文が見つかりました:

http://www.ipss.go.jp/syoushika/bunken/data/pdf/ki52.pdf

森岡清美の同論文、18頁を調べてみました。

しかし森岡清美の同論文18頁には上記《千田による森岡の引用部分》に該当する記述は存在しませんでした。

 

森岡の同論文の他のページも探してみましたが、上記《千田による森岡の引用部分》に該当する記述は森岡の同論文中に存在しませんでした。

 

千田博士論文の上記記述は、事実に反しています。

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