松浦総合研究所

奇妙な記述てんこ盛りの東大博士論文を執筆した人は奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を審査し合格させた審査委員主査の東大教員も奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を放置し続けている東大も、これまた奇妙。世の中奇妙なことだらけ。松浦晋二郎。東京大学文学部社会学科卒業。同志社大学法科大学院卒業。法務博士号取得。行政書士試験合格。連絡先:ivishfk31@gmail.com

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(17) 戦前の日本の「家」研究において、「家」というものが、制度、特に法制度と同一視された??千田博士論文117頁

千田有紀は博士論文において次のように書いています: ここで、戦前の日本の「家」研究と戦後の家族研究に、ひとつの断絶が生じているのを見るのは、容易である。つまり、「家」というものが、制度、特に法制度と同一視されたため、戦後はそれが消滅したとい…

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(16)ここまでのまとめ

1 これまで千田有紀著博士論文「『家』のメタ社会学」について記事を書いてきましたが、ここまでのまとめをしておきたいと思います。 2 千田博士論文「審査要旨」では、千田は、 従来の「家」対「家族」という二項対立的な問題構成それ自体を、疑似問題と…

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(15) 西川祐子の「家」制度は、農村の家族である?「都市の家族」が、「家庭」であり、「近代家族」に対応するのに対し、「農村の家族」は、「家」と捉えられている??千田博士論文154頁。

千田有紀は博士論文154頁以降、西川祐子氏の「家」について検討するにあたって次のように書いています(傍線部分): 次に西川の立論を検討しよう。西川は戦前を「家」/「家庭」の二重制度、そして戦後は「家庭」/「個人」の新二重制度と概念化する(西川[1…

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(14)米村昭二が発見した小山隆「大家族」概念についての研究成果を無断利用し千田自身の研究成果として記述。千田博士論文118頁

米村昭二は論文『家族研究の動向』(社会学評論)(注1)33-34頁において小山隆の大家族制に関して次のように書いています: 大家族制についても「広く大家族とは、親子中心の家族であるが、ここに問題とする大家族とは、単に家長の直系尊卑属の結合だけで…