松浦総合研究所

奇妙な記述てんこ盛りの東大博士論文を執筆した人は奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を審査し合格させた審査委員主査の東大教員も奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を放置し続けている東大も、これまた奇妙。世の中奇妙なことだらけ。松浦晋二郎。東京大学文学部社会学科卒業。同志社大学法科大学院卒業。法務博士号取得。行政書士試験合格。連絡先:ivishfk31@gmail.com

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(21)「6-1-3森岡清美の家族変動論の変遷」(128-131頁)【4】森岡清美は「1975年」へ「変更」した?

千田有紀は博士論文の中で、森岡家族社会学の現代家族の出現時期について次のように書いています:

 

森岡は自分の家族変動論理論のなかで、「家」から「家族」への移行の時期を、1945年から1960年へ、そして1975年へと二回変更している。(千田博士論文122頁)

 

しかし森岡は『現代家族変動論』(1993年、ミネルヴァ書房)21頁において現代家族の出現時期について次のように書いています:

 

安定成長期の一九七五年以後を現代とする試みが現れても不思議ではない。

 

つまり森岡は、現代家族の出現時期を1975年に変更する、と断言してはいません。

1975年以後を現代とする「試みが現れても不思議ではない。」

と書いているだけです。

千田の上記記述は事実に反しているように思われます。

 

 

 【注意:本記事は個人的見解・感想を述べたに過ぎず、特定個人または団体について特定の断定的・否定的評価を下し対世的に確定する趣旨ではありません。人によって物の見方、感じ方はさまざまです。】