2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
千田有紀は博士論文130頁において森岡清美の家族社会学について次のように書いています: 欧米、特にアメリカこそが普遍であり、その地にみられる核家族や友愛家族が普遍であるとの欧米を普遍とする近代観によって、日本は、より「日本的典型」を持った特殊な…
千田有紀は博士論文128頁で次のように書いています: 我が国では、民法改正を強力なてことして、直系家族制度から夫婦家族制度へと変動しつつある。してみれば、夫婦家族制度への変化は、社会体制の差に拘らず早晩出現するところの、人類史的な展開を示すも…
《本記事の問題意識》 千田有紀は博士論文注71において「山室周平」の記述を、「山室周平」の記述である旨明記せずに書くことによって、あたかも千田有紀のオリジナルの記述であるかのように書いている。 千田の行った当該行為は学術の世界では何と呼ばれる…
千田有紀は博士論文の中で次のように書いています: ◎千田博士論文133頁: ここに、マードックの核家族論が日本で広く受け入れられた歴史的な理由を垣間見ることができるだろう。つまり、家族の民主化という課題ゆえに、核家族という形態が、「夫婦を中心とし…
千田有紀は博士論文において次のように書いています: 森岡によれば、典型とは「類型の下位概念であり、特定の文化的内容を持ったもの」(森岡[1967b:26])であるという。しかし「日本的典型」の内容やその起源は何も問われていない。(千田博士論文、125頁。…
千田有紀は博士論文の中で、森岡家族社会学の現代家族の出現時期について次のように書いています: 森岡は自分の家族変動論理論のなかで、「家」から「家族」への移行の時期を、1945年から1960年へ、そして1975年へと二回変更している。(千田博士論文122頁) …
1 千田有紀は博士論文「6-1-3森岡清美の家族変動論の変遷」において森岡清美の家族変動論に関して1963年から1967年、そして1973年の間に、森岡には、直系家族制から夫婦家族制への家族変動の信念に対するトーン・ダウンが起こっている、との趣旨で次のよう…