松浦総合研究所

奇妙な記述てんこ盛りの東大博士論文を執筆した人は奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を審査し合格させた審査委員主査の東大教員も奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を放置し続けている東大も、これまた奇妙。世の中奇妙なことだらけ。松浦晋二郎。東京大学文学部社会学科卒業。同志社大学法科大学院卒業。法務博士号取得。行政書士試験合格。連絡先:ivishfk31@gmail.com

千田有紀著・博士論文「『家』のメタ社会学」を読む(23)「6-1-2家族変動の要因」(125頁~)千田の森岡清美「典型」引用部分に対応する森岡の文献が千田参考文献リスト中に存在しない!

千田有紀は博士論文において次のように書いています:

 

森岡によれば、典型とは類型の下位概念であり、特定の文化的内容を持ったもの」(森岡[1967b:26])であるという。しかし「日本的典型」の内容やその起源は何も問われていない。(千田博士論文、125頁。引用終)

 

しかし上記「森岡[1967b]」に該当する文献は千田博士論文の参考文献リスト中に存在しませんでした。

 

ただ千田博士論文の参考文献リスト中には

森岡[1967]」

という文献は存在します。

千田の参考文献リストによれば

森岡[1967]」

『家族社会学』(森岡清美編、有斐閣、1967年)

です。

 そこで上記「森岡[1967b]」は「森岡[1967]」の誤記かもしれないと考え、

『家族社会学』(森岡清美編、有斐閣、1967年)

の26頁を確認しましたが、森岡の「典型」に関する千田の上記記述部分

類型の下位概念であり、特定の文化的内容を持ったもの」

を発見することはできませんでした。

そもそも

『家族社会学』(森岡清美編、有斐閣、1967年)

の26頁は森岡清美の執筆担当部分ではなく、姫岡勤(敬称略)の執筆部分です。

 

千田の上記行為は学術の世界では何と呼ばれるのでしょうか?

千田博士論文の審査委員主査である上野千鶴子は、千田博士論文をどのように審査したのでしょうか?

上野は千田博士論文を厳正かつ公正に審査したのでしょうか?

このような論文が東京大学の博士論文とは、いったいどういうことでしょうか?

疑問は尽きません。

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