千田有紀は博士論文において次のように書いています:
森岡によれば、典型とは「類型の下位概念であり、特定の文化的内容を持ったもの」(森岡[1967b:26])であるという。しかし「日本的典型」の内容やその起源は何も問われていない。(千田博士論文、125頁。引用終)
しかし上記「森岡[1967b]」に該当する文献は千田博士論文の参考文献リスト中に存在しませんでした。
ただ千田博士論文の参考文献リスト中には
「森岡[1967]」
という文献は存在します。
千田の参考文献リストによれば
「森岡[1967]」
は
です。
そこで上記「森岡[1967b]」は「森岡[1967]」の誤記かもしれないと考え、
の26頁を確認しましたが、森岡の「典型」に関する千田の上記記述部分
「類型の下位概念であり、特定の文化的内容を持ったもの」
を発見することはできませんでした。
そもそも
の26頁は森岡清美の執筆担当部分ではなく、姫岡勤(敬称略)の執筆部分です。
千田の上記行為は学術の世界では何と呼ばれるのでしょうか?
千田博士論文の審査委員主査である上野千鶴子は、千田博士論文をどのように審査したのでしょうか?
上野は千田博士論文を厳正かつ公正に審査したのでしょうか?
このような論文が東京大学の博士論文とは、いったいどういうことでしょうか?
疑問は尽きません。