2018-03-28から1日間の記事一覧
《本記事の問題意識》 喜多野清一は1951年の論文『同族組織と封建遺制』において「家」と「家族」の理論的な区別の必要性を説きつつも、「家と家族とは現実に分離し難く結合している」(180頁)、「同族組織の構成単位が家として成立するとは言っても、そこ…
千田有紀は博士論文において次のように書いています: ・・・このようななかで、有賀喜左衛門の占める位置を評価するのは難しい。なぜなら確かに戦前、有賀は近代化によって伝統が失われることを嘆き、大家族や同族団体の「結合が弱められつつあるといわれて…