松浦総合研究所

奇妙な記述てんこ盛りの東大博士論文を執筆した人は奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を審査し合格させた審査委員主査の東大教員も奇妙だし、その奇妙な東大博士論文を放置し続けている東大も、これまた奇妙。世の中奇妙なことだらけ。松浦晋二郎。東京大学文学部社会学科卒業。同志社大学法科大学院卒業。法務博士号取得。行政書士試験合格。連絡先:ivishfk31@gmail.com

石埼学氏:「監視国家論者は、SF的国家観に囚われて様々なシステムの構築に反対する。荒唐無稽という他はない。」龍谷大学法学部憲法学教授

 

龍谷大学法学部憲法学教授、石埼学氏は上記の発言をしました。

要するに、徴兵制度も、赤紙も、復活したって、まあええやん、反対する奴は荒唐無稽というほかない、といった話ですかね?
石埼学氏の価値観は、従来の憲法学の自由主義的価値観とは大きく異なる価値観のようですが・・・
龍谷大学法学部ではこういうことを学生に教えているのでしょうか?
喉元過ぎれば熱さを忘れる、とはよく言ったもので、戦後80年近くも経つと、日本国憲法基本的人権、平和主義の理念を忘れる人が、憲法学者の中からすらも出てくるのです。大変、困ったことです。
 

 

憲法学者石埼学氏に関する疑問 

憲法学者石埼学氏はツイッターで次のように発言しています:

石埼氏はこのように述べています。

ところで自民党憲法改正案は天賦人権を否定する内容の憲法改正案です。すると自民党憲法改正案は、上記ツイートによれば「基本的人権の保障」という「日本国憲法の基本原理」を「変更するような憲法改正」ということになりますから、石埼氏は自民党憲法改正案に反対の立場でなければおかしい、ということになります。

しかし私が石埼氏のツイートを見た限りでは石埼氏は自民党憲法改正案に反対の意思を明確には示していないようです。

それどころか、石埼学氏は、「ぼたん」氏が行った自民党生稲晃子議員を擁護するツイートを「リツイート」しています(次のツイートの赤線部分参照)。石埼氏のこの「リツイート」を見る限り、石埼学氏は自民党支持者であり、天賦人権を否定する内容の自民党憲法改正案に賛成の立場であるような印象も受けます。

 

以上の事実関係からすると、石埼氏が天賦人権を否定する内容の自民党憲法改正案に賛成かどうかは必ずしも明らかではありません。

しかし石埼氏は憲法改正賛成派であることは間違いありません。なぜなら石埼氏は憲法改正の具体的内容に関して次のように提言しているからです:

 

このように石埼氏は氏自身の具体的な憲法改正案を提言しているわけですが、しかし現在の政治状況で憲法改正に賛成すること自体が、結局のところ、天賦人権を否定する自民党憲法改正案に基づいた憲法改正の実現に助力(幇助)してしまうことになりはしないのでしょうか?もしそうだとすると、憲法改正それ自体に反対しておくのが得策なのではないでしょうか。しかし石埼氏はこのような疑問や懸念には全く無頓着のように見受けられます。

 

【注意:本記事は個人的見解・感想を述べたに過ぎず、特定個人または団体について特定の断定的・否定的評価を下し対世的に確定する趣旨ではありません。人によって物の見方、感じ方はさまざまです。】

平裕介弁護士が社会学者牧野雅子氏論文を批判「研究者の倫理を逸脱する内容ではないか」

平裕介弁護士が社会学者牧野雅子氏論文を「研究者の倫理を逸脱する内容ではないか」と批判されました:

 

https://twitter.com/YusukeTaira/status/1563749629610856448

《松浦コメント》

私は、自宅にあった昭和40年発行『注釈刑法(4)各則(2)』(責任編集団藤重光、有斐閣)で該当頁を調べてみました。

すると同書298頁には(暴行脅迫の程度を問わないとする説は)「法的安定を損なう(特に女心の微妙さを考慮に入れよ。たとえば、東京地判昭35・12・22判タ117・111の事案参照)。些細な暴行・脅迫の前にたやすく屈する貞操の如きは本条によって保護されるに値しないというべきであろうか」と書かれていました。

 「些細な暴行・脅迫の前にたやすく屈する貞操の如きは本条によって保護されるに値しないというべきであろうか」という注釈刑法の記述は、女性ジェンダー学者の癇に障る記述と思われます。